読書の備忘録

天然工房・林拓郎が何を読んだか、どうだったか、忘れないように記録します。
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潜水服は蝶の夢を見る/ジャン=ドミニック ボービー
タイトルと装丁が気に入って買った本。

「ELLE」の編集長をしていた著者が、脳内出血で倒れ「ロックトインシンドローム」という病気になる。
日本語では「閉じ込め症候群」。
知覚・思考ともに正常であるにも関わらず、全身が麻痺してほとんど動けなくなり、自分の体の中に閉じ込められたような状態になる。呼吸もできないため昔はこの状態では生きられなかったが、医学が発達して生きながらえされることができるようになった。現代医学が生み出した病気。
この著者は特異な症状で、首と左まぶたは動かせる機能が残った。
言語療法士とともに、まばたきを使って言葉を紡ぎ、この本を執筆した。

驚くのは、この本の文章が軽妙でユーモアにあふれていること。
著者は自分の動かない体を潜水服に、自由に飛び回る想像力を蝶に例えている。

無責任な他人の考えだけど、ロックトインシンドロームほど恐ろしい病気はないのではないかと思う。
まったく動けない。それでも思考は止まらない。すべてを人にまかせ、機械につながれてなければ生きられない状態。感謝も伝えられない。
著者は、自分が健康だったときに行っていた、歯を磨いたり服を着たりすることを「奇跡的な行動」と書いている。そうなのかもしれない。どこか壊れたら動かなくなってしまうのに、僕はもう26年も壊れずにいる。
これって奇跡的なことなんだと思う。

著者はこの本がフランスで出版された2日後に、突然その生涯を閉じています。


潜水服は蝶の夢を見る潜水服は蝶の夢を見る
(1998/03/05)
ジャン=ドミニック ボービー

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